栄養満点ドライトマトの作り方
ドライトマトは代表的な人気乾燥野菜の1つです。
乾燥させるとトマト本来の甘みがギュッと凝縮されて閉じ込められ、
乾燥野菜ではなくドライフルーツのように感じる味になります。
また、トマトは夏野菜のイメージがあるお野菜ですが、
実はトマトの甘さ・美味しさの旬は春と秋と言われています。
甘〜い旬のトマトを乾燥させ、最高のドライトマトを楽しみましょう。
1.ドライトマトの作り方
フードドライヤーを利用した場合
コツ・ポイントまとめ
切り方: | 輪切り。ミニトマトは半分に切る。*そのまま丸々も乾燥可能 |
食材の乾燥前処理: | 特になし。 |
設定温度: | 50~60℃ |
目安の乾燥時間: | 輪切り:10〜12時間、ミニトマト:10〜15時間 |
乾燥完了のチェック: | 乾燥して軽くなり、パリッとしてるけど柔軟。 |
ドライトマトの作り方手順
①.ドライトマトを洗い、切る。
(普通のトマト→約7ミリ厚の輪切り、ミニトマト→半分に切る。)
②.トレイに並べる。
(ミニトマトは皮の面を下にする。)
③.50~60℃で輪切り:10〜12時間、
ミニトマト:10〜15時間乾燥させます。
〜乾燥後〜
↑ 甘〜い秋のトマトを乾燥させたものです。
乾燥が完了すると、トマトは乾燥して軽くなり、表面はパリッとしてるけど折り曲げれる柔軟さが残ります。
特に皮が付いている端の部分やミニトマトは柔軟さが残ります。
オーブンを利用した時の作り方
オーブン利用時は、140℃で約50〜70分です。途中に数回混ぜ、天板の前後を入れ替えてください。
2.ドライトマトの保存方法
乾燥食材は、空気・湿気・光・熱・害虫から避けて保存します。
真空パックにして光・熱・害虫から避けて保存するとより長く保存が可能です。
日常的に使う場合は口がピタッと閉まるようになっているジャーや瓶に詰めて保存しましょう。また、タッパーやジップロックも利用可能です。
*ラベルを貼りましょう
いつ製造した日付や、内容物など、わかりやすく記載しておきましょう。管理がしやすくなります。
*濡れた手にはご注意ください
清潔に保つために食材を触る前に手を洗うのはふつうですが、少しても手が濡れている(湿気ている)とせっかくしっかり乾燥させた食材に水分がうつります。完全に手を乾かす、または使い捨てのキッチン用ゴム手袋などを使うことをお勧めします。
3.乾燥トマトの利用法
- 間食におやつ代わりに食べる。←オススメです!
- おつまみに
- サラダに入れる。
- スムージーに入れる。
- トマトディップを作る。
- パスタの具材に
- その他の料理に使う。
ドライトマトの戻し方
- 室温で→15分水につける
おいしいドライトマトを作るコツ・注意点
・ドライトマトをディップにしたりスープにしたりする用途で使う場合は、皮をむいて乾燥させるのが便利でおすすめです。
*トマトの皮のむき方*
トマトを沸騰したお湯につけ1分間湯がき、その後氷水又は冷水につけて冷やします。そうすると皮がスルッとむけます。
4.トマトの栄養と期待できる健康効果
トマトに含まれる栄養成分
トマトには、カロテノイドのリコピンと呼ばれる成分やβ-カロテンを豊富に含むことが知られています。これらの成分は優れた抗酸化作用を持ち、体内に過剰に発生した活性酸素から体を守り、多くの病気を予防する効果やアンチエイジング効果があるとされています。
また、美肌を保つために必要だとされるビタミン類なども豊富に含み、美容効果のある野菜としても注目されています。
β-カロテン
β-カロテンは、にんじんのように色鮮やかな緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種で、強力な抗酸化力を持つ成分の1つです。この持ち合わせた強い抗酸化作用により体内に過剰に発生した活性酸素を除去する働きがあることから、体のサビを防ぎ、生活習慣病予防効果やアンチエイジング効果につながることが期待されています。
また、β-カロテンは体内では必要量に応じてビタミンAに変換されることが知られており、ビタミンAとしても効果を発揮します。ビタミンAには、目の健康を維持して視機能を改善する効果や粘膜や皮膚を健康に保つ効果があることが知られています。
リコピン
リコピン(Lycopene)は、カロテノイドの一種であり、野菜や果物などに含まれている赤色の天然色素です。カロテノイドの中でも特に優れた抗酸化作用を持つ成分であり、その効力はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの約100倍にも匹敵するといわれています。
トマトに期待されている健康の利点
- 生活習慣病予防効果
- アンチエイジング効果
- ダイエット効果
- 美肌効果
- 高血圧を改善する効果
- 便秘解消・デトックス効果
- 夏バテ予防効果
5.とまとの豆知識
**トマトの旬とは?おいしいトマトが食べれる時期は?**
トマトは夏野菜として知られている代表的な野菜の1つです。
日本でのトマトの旬も6〜8月とされていますが、実は高温・多湿の環境下での栽培にあまり向いていないとされ、日本で栽培された夏トマトは味的には旬とは言えないそうです。
甘くてよりおいしいトマトが味わえる味の旬は、春から初夏にかけて(4〜5月)と秋(10〜11月)だそうです。
**おいしいトマトの種類は?**
トマトは人気の野菜で、数え切れないほどの品種があります。
近年、糖度を上げたフルーツのようなトマトも栽培されています。
本当に驚きのあまさです!
・『塩トマト』と呼ばれる、土壌塩分濃度が高い干拓地などで栽培される特別栽培のトマト(熊本県)
・『永田農法栽培トマト・緑健トマト』と呼ばれる、水や肥料を極力抑えて厳しい環境下で栽培されるトマト
は濃厚で格別な味わいです。
6.まとめ
乾燥野菜の代表であるドライトマト。
甘さがギュッと凝縮され、美味しく間食にもオススメです。
また、今話題の健康成分リコピンを豊富に含み、その他ビタミン類やミネラル類などの栄養も満点です!
ぜひ作ってみてください。