ドライフルーツは、不足しがちなビタミン類やミネラル類の良い供給源になるとして欧米では人気があり、スーパーに行くと必ず見かけます。
日本でも徐々に人気が上昇し、今やコンビニなどでも購入できるようになってきています。
美味しく、健康に良いとも言われているドライフルーツですが、実は添加物が加えられている事が多く、食べ過ぎると健康被害を及ぼす可能性も示唆されています。
また、この添加物に対してアレルギーを持つ方もいるようなので注意が必要です。
こんな気になるドライフルーツに使われている添加物の話題です。

1.ドライフルーツとドライフルーツの色
ドライフルーツとは生の果物の水分を飛ばし乾燥させた物で、栄養成分などがギュッと詰まっている事で知られています。また、水分を取り除くことによって室温保存や長期保存が可能になり、重量も軽くなることから持ち運びや保管がしやすいという利点もあります。
しかし、この反面、糖質もギュッと凝縮されていますので重さあたりのカロリーもグンと高くなりますので、食べ過ぎるとカロリーの過剰な摂取につながるので注意が必要です。
また、食材を乾燥させる過程で果物の色は変色しやすく、アプリコットやイチジクもそうですが、茶色っぽい色になる傾向があります。
2.ドライフルーツによく使われている添加物
新鮮な生の果物を乾燥させているだけだと思いがちのドライフルーツですが、市販の商品には添加物が含まれている事が多いです。
その中でも良く使われているのは、亜硫酸塩です。
二酸化硫黄、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウムなど色々なものがありますが、『亜硫酸塩』として表示されていることが多いです。
これらはどれも、体に悪いとされている添加物の1つなので要注意です!
英語では、『Sodium Metabisulfite』や『Metabisulfite』と記載されています。

↑こちらはオーストラリアで購入した7◯ブランドのドライマンゴーの裏面の記載です。
輸入ショップやコンビニなどでも買える、あの人気ドライフルーツ『7◯ブランド』のドライマンゴーにもしっかり添加物が含まれています。これはマンゴーの黄色い色をキープする為でしょう。
3.なぜ添加物は使われるのか?
添加物は一般的に酸化を防止する為や防腐剤として使われます。
特にドライフルーツに対する添加物の利用は、鮮やかな食材の色を保つ為に使われることが多いです。
くすんだ茶色いドライフルーツでは売れ行きが悪くなってしまいます。
例えば茶色いドライアプリコットと綺麗な橙色をしたドライアプリコットが店頭に並んでいると、圧倒的に橙色のアプリコットを購入する人が多いでしょう。アプリコットが茶色いというイメージがないですから、茶色いドライアプリコットが無添加アプリコットだと気付かない人も中にはいるのではないでしょうか。
↑これらが無添加のドライフードの代表的な色です。
左:ゴールデンベリー 右:アプリコット
茶色い色をしたドライフルーツを見かけても驚かないでくださいね。
4.亜硫酸塩の体への被害は?
亜硫酸塩は、許容量以内の摂取であれば肝臓で処理し体外への排出を促すことができるとされていますが、過剰の摂取は健康被害を及ぼす危険性があるとされています。免疫系を損傷したり、ガンや神経毒性、また生殖器系への被害も懸念されています。
この亜硫酸塩の許容量は、体重1kg当たり7gとされています。(アメリカ)
また、この亜硫酸塩に対してアレルギーを持つ方もいるようで、湿疹や喘息などを引き起こす可能性もあるとされています。
この亜硫酸塩はワインやビールなど他の身近な食材にも使われていることがあるので注意が必要です。
5.まとめ
健康に良く美味しいおやつとして人気上昇中のドライフルーツですが、市販のドライフルーツには添加物が含まれていることが多いので注意が必要です。購入前にパッケージ裏側の記載をチェックしてみてくださいね。
見た目(色など)が悪くても、できるだけ添加物が入っていない物を購入する事をおすすめします。
また、自宅で簡単に無添加のドライフルーツも作れますので、ぜひチャレンジしてみてください!
*参考文献
https://www.leaf.tv/articles/what-is-sodium-metabisulfite/